Motorcycle

YAMAHA Bobby vol. 03

Bobby のウィークポイント、・・と言うより当時のYAMAHAミニバイクの弱点のひとつにフューエルコックがあるようだ。
いわゆる負圧コックと言うやつでガソリン流通路の横に設けられた負圧感応式のダイヤフラムを利用、ピストン
運動による負圧が発生している状態のみ燃料を供給する仕組みで、転倒などによる不意の燃料流出を抑えると
言う誠に有り難い仕組みなのだが、このダイヤフラム部分が経年劣化で故障し始動時や運転中にガスストップを
生じてしまう事が時折あったようだ。

で、我Bobbyはどうかと言うと・・それ以前の問題(コックがタンク直付けでない事を良い事にか)タンクからキャブ
までホース直結であったw。

コック無し、と言うのも困るのでヤフオクにて探す ・・・同時に他の欠品部品、ステップゴム、エアクリ、ジョイント
ホース、貼り付いたクラッチ修理用のクラッチ板などは YAMAHA部品情報検索 から確認
(こういうサイトを公開しているYAMAHAの良心には敬服する)

実際の作業のみならず、こう言った古い部品探しを初めてする中でも勉強させられる事も多い、
機械的(金属的)な部品よりむしろゴム/ラバーやプラスティックなど樹脂系部品の調達が出来なかった場合、
修復に手こずる事、チョッとしたモデルチェンジ(マイナーチェンジ)でも細かな部品で意外と流用不可だったり
する事など、いずれもレストアの先達なら身をもってご存知の事なのだろう。

1回目の記事にも書いたがBobbyは1980年頃に一度だけマイナーチェンジを行っている。
売れ行きが良かったのか悪かったのか、初版で(オプション扱いであっただろう)細手な前後キャリアを頑丈にスタイ
ルアップ、標準装備とした。ハンドル、ボトムケースなどを黒塗装、ヘッドライトをスクェアな感じに変えウィンカーの形
も変更、車体カラーリングにカーキを追加するなどより多彩なニーズに対して訴求力を高める方向だったように思う。


コックは流通路が変更され、スプロケットはPCD、ハブ径とも全く変わっている
このマイナーチェンジの前後で何故かエアクリボックスの吐き出し口外径が微妙に変更されている。
細かな性能向上の為かも知れないが果たして影響が有るレベルかしら‥お陰で買い直す破目になってしまった‥

エア吐き出し口の径が微妙に違う
又、Fフォーク、及びダストシール、オイルシール類、リアのスプロケットも変更されている。基本、流用出来ないと
思った方が良い。 ガソリンコックも前後期の改良?に伴い RES、ON、PREの位置、流通路が変更されている。
(このあたりはBobbyだけでなく兄妹車のチャピィも含め80年頃を境にミニトレなど多くの車種で行われたようだ)

前述のフューエルコックだが、Bobbyのコックも変更されているのかも知れない。
‥知れない、と言うのはオリジナルのコックが調達出来なかったからである。Bobbyのコックは基本構造はチャピィ
のものと同じだが外観が他の車種と異なり独特である。 モノボックスのフレーム内に内蔵するためにコックレバー
を差し込み式の別体としておりこのレバーはまず入手不可能だ。ネットで海外も探しまわったが物は言うまでもなく
情報さえ殆ど出回っていなかった。

Bobbyの中古車出物は数少ないとは言え、年数回は出て来るがどれもこのコックレバーが付いていない。
取り外し式ゆえに失われてしまうのだろう。
予備知識も持たずに取り掛かったが為に自分もこのネックに引っ掛かってしまった訳だ。

結果的にどうなったかと言うとチャピィ用のものを入手、友人が考えた末、レバー部分を削りフレームの穴から出す
ようにして事無きを得た。  ヤレヤレ・・・・・

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